ベトナムの顔反射療法「ディエンチャン」
ベトナムの自然療法「ディエンチャン」ってご存知でしょうか?
日本ではあまり知られていませんが、顔にある約600以上ものツボを利用した「顔ツボ療法」です。専用の器具は使いますが、鍼灸のようには「刺さない鍼」の療法です。
ディエンチャンが生まれたところ
1980年、「ディエンチャン」はベトナムで生まれました。
鍼灸師であり、ベトナム伝統医学研究家のブイ・クオック・チャウ教授が「顔にあるツボと反射区」を考案された、ベトナム公認の自然療法です。
ゆったりとしたスローライフが似合うベトナムには、今では想像出来ないくらい、長く悲しいベトナム戦争の背景があります。
チャウ先生が見た、戦後の祖国ベトナムは、疲れ切った身体を引きずり、生きる気力を失った目をした人たちで溢れかえっていたそうです。
ベトナムを活力のある国に戻したい!
人々がもっと健康な身体にならなければいけない。
健康は全ての土台。健康であればなんだってできる!
何をするにしても「健康な身体がなくては何もできない」と痛感したチャウ先生は、一念発起で「ディエンチャン」の普及に尽力されます。
ディエンチャンとは?
ディエンチャンは東洋医学がベースになっています。
ディエンチャンは、顔から身体の状態を読み取って(Dien=顔+chan=診断)不調の原因を追求し、顔にある反射区やツボを用いることで、病気の予防・症状緩和、健康強化や改善をしていく手法と言えます。
施術の中心は「顔」であれど、時には、頭、耳、背中、手指など違う部位にも施したりもします。 身体の部位の中でも、特に顔面は脳に近く、神経が多く存在しており、反射学や同形説といった伝統的医学理論の面からも、多くの器官と連動していると言われています。そして、顔からは内臓を含め、身体の多くの情報を読み取り、身体の内部へ刺激を与え、身体機能や活動をコントロールすることが可能とも言われています。
私がお世話になった、東京・表参道にある自然療法の国際総合学院・IMSI(アイエムエスアイ)さんは、日本で唯一のディエンチャン・セラピスト養成認可スクールです。
アロマテラピーなど、世界の自然療法を教えておられますが、学院長の冨野さんもディエンチャンに魅了され、日本から単独でディエンチャンを学びに行かれ、その後、鍼灸師の資格を取得されていらっしゃいます。 IMSIさんがご紹介されている「ディエンチャン」の特集ページも、この記事とあわせてご覧ください。
ギョッとする、反射区&ツボチャート
リフレクソロジーに足の反射区があるように、ディエンチャンにも反射区があり、複数の顔のツボを掛け合わせた「フォーミュラ」と呼ばれるチャートがあります。
ディエンチャンのチャートはとてもユニークです。赤やら青やら、とてもカラフルです。
一見すると、ギョッとするようなチャートが多いのですが、これは、子供やお年寄りの方でもすぐに理解できるように配慮された上でのもの。
先にお伝えしたように、気が遠くなるほどの長いベトナム戦争が終わった後、人々は生きる力が弱くなっていました。自分を治療するため、癒すための余裕がありません。自分の身体は自分で守る「セルフケア」となるものが必要だったのです。
視覚的に分かりやすく、且つ、一つのチャートしか持たない古典的な反射学とは違って複数のチャートを持ち、多面的な見方ができる多様性のある反射学を併せ持った画期的な自然療法となりました。
手軽さと即効性。そして、どんなセラピーにでも、もってこいの合わせ技ができる
ディエンチャンの特徴は、なんといってもその手軽さと即効性。子供からお年寄り、病気の方から妊婦さんまで禁忌事項が少ない療法です。
もう一つの特徴は、ディエンチャンで使う道具。専用器具は常に開発され、何百種類にものぼっているとか。器具に陰陽を設け、その時の状態に合わせてどちらかを使い分けます。
ディエンチャンほど、どの自然療法とも相性が良いものはないのでは?と思うほど、応用が効くセルフケアです。
ディエンチャンとアロマテラピー
ディエンチャンとジェモエッセンス
ディエンチャンとアーユルヴェーダ
ディエンチャンとフラワーエッセンス・・・など。
東洋・西洋選ばず、どんな組み合わせでも良いパフォーマンスを奏でてくれます。
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